小学生の通信教育、学習効果を高めるため家庭においてどのように指導すればいいか、悩む親御さんもいると思います。
というのも、小学校4年生くらいまではお子さんに勉強を教える機会があったのに、高学年になると関わりがなくなることが多いからです。
お子さんとが関わりたくない理由としては「親から教わるのを嫌がる」、親御さんは「ちゃんと教えられるか不安になる」といった理由があげられますが、全く関与しないというのも不安ですよね。
お子さんとの関わりが少なくて済むタブレット教材には、親が極力かかわらなくていいような機能がついていますが、テキトーに答えても正解してしまうデメリットがあることも見逃せません。
個人的には、小学校低学年の間は横で付き添う、高学年は見守る。
私はそんな感じで子供の学習効果の邪魔をしないというスタンスで通信教育にかかわっています。
ただ通信教育に期待する成績アップや学習効果も、親御さんによって違うと思います。
まずは私が気をつけている親の教え方の前に、通信教育の学習効果にはどんなものがあるのかを整理しておきましょう。
小学生の通信教育の学習効果について

通信教育の学習効果1:授業で習ったことを定着させる
通信教育は小学校の授業で習ったことを復習する家庭学習に最適です。
小学生の通信教育は学校の宿題とは違い、お子さんのタイミングで取り組めるメリットがあります。
宿題だと提出期限が決まっているため、寝る前の眠たい時間にやってしまうと、授業で習ったことを定着させる目的を果たすのが難しくなってしまいますよね。
通信教育はお子さんが元気な時間に少ない時間でこなせるので、授業で習ったことの定着させる学習効果があります。
通信教育の学習効果2:自宅での学習習慣をつける
毎日の学習習慣をつけることも家庭学習においては大切ですよね。
学校のドリルやプリントではやる気が出ないお子さんも、目新しいテキストやタブレット学習なら、やる気が芽生えたりするもの。
特にタブレット教材はお子さんがその気になるゲーミフィケーション効果の結晶です。自宅での学習習慣をつけるのに最適だと言えます。
通信教育の学習効果3:勉強を好きになる(嫌いにならない)
通信教育を通して勉強を好きになる、もしくは嫌いにならないでいることも欠かせない学習効果。
勉強することに嫌悪感がなければ、お子さんがいざ受験となったときに、たくさんの時間を使って勉強できるようになります。
いつか来る未来に向けて、勉強を好きになる、少なくとも嫌いならないようにする通信教育の効果は大きいと言えるでしょう。
通信教育では親御さんの関わり方も大切。次の章でお伝えします。
小学生の通信教育における親の教え方について

親の教え方1:小学校でのやり方を尊重する
実は親御さんが教えることが、かえってつまずきの原因となる場合があります。
最も起こりやすいのは、小学校のやり方と親御さんから教わる方法とが違っていて、お子さんが迷ってしまうというケース。
例えば、繰り上がりのある足し算を筆算でやる時に、繰り上がった数字をどこに書くのかといった些細なことでも、お子さんにとっては混乱を引き起こす種となり得ます。
その結果、計算そのものができなくなってしまうこともあります。気をつけておきたいですね。
親の教え方2:教えすぎない
教えることに一生懸命になりすぎて、気付いてみたらほとんど親からのヒントで問題を終わらせていたという経験はないでしょうか?
お子さんによってはこうした勉強のやり方を重ねるうちに、他人からの指導に依存し「指示待ち」の状態になってしまう場合があります。
自分から問題解決にあたることをせず「待っていれば教えてもらえるだろう」と受け身の姿勢に陥ってしまうのです。
いつもと同じ所で引っかかっているのを傍で見ていると、つい苛立って口を出したくなりますよね。

親の教え方3:生徒役になる
通信教育や宿題など、親御さんが学習指導をする方法の1つとして、親御さんが生徒役となり「教えてもらう」という形があります。
本格的な「学校ごっこ」とまでいかなくても、例えば一緒に問題を解いてみて「ここはどんな風にやればいいの?」「上手くいかないけれどどこがマズイのかな?」と、お子さんに説明してもらう方向に持っていってみてください。
「教学相長」あるいは「教うるは学ぶの半ば」という言葉があるように、教えるということは実は教える側にとっても良い勉強となります。
誰かに問題を解く方法を伝えることによって、自分の中であやふやなままになっている部分がはっきりとしてきます。自分で何が分かっていないのかを意識できるようになるのです。
これは学習を進める上で非常に重要です。このような学習方法は意外と効果があるのですが、学校や塾ではあまり取り入れられることはありません。
集団授業という形式上難しいということもありますし、お子さんの視線からすると「先生」に自分が教えるというのはなかなか照れがあるものです。こうした場面こそ親の出番と言えます。

またそうすることで先に述べたような事態も避けられます。