「勉強できる子とできない子」で検索される親御さんが最も知りたいことや悩んでいることは、自分の子どもがなぜ勉強ができないのかということだと思います。
また、どのようにすれば勉強ができるようになるのか、どのようにサポートすれば良いのかという疑問や悩みも持っているのではないでしょうか。
この記事では、勉強できる子とできない子の違いについて分析し、どのようにすれば勉強ができるようになるか、親ができるサポートについて解説します。
勉強ができる子の共通点や、勉強ができるようになるためのコツなどをお伝えし、親として自分の子供をサポートするためのヒントをお伝えします。
勉強できる子の特徴/5つの共通点
違い1:同じミスを繰り返さない
勉強ができる子の特徴の1つ目が、同じミスを繰り返さないところです。
算数の計算問題を間違ったり、社会で人名の漢字を書き誤ったり、たくさんの問題を解いているとミスは必ず起こりますよね。
ココがポイント
ただ勉強ができる子はミスすることがあっても、克服するのが早く同じミスを繰り返しません。
では、勉強できない子が同じミスを繰り返さないための克服方法にはどんなものがあるのでしょうか。
同じミスを繰り返すときの克服法1:メモを取る
同じミスを繰り返すときの克服法の1つ目が、メモを取ることです。
実際にミスをした問題や間違えやすいところは、別にノートを用意してメモしておきましょう。
自分が何を間違えてしまったか、何が原因でミスが起きたかを理解することは重要です。

同じミスを繰り返すときの克服法2:練習問題を繰り返し解く
同じミスを繰り返すときの克服法の2つ目が、練習問題を繰り返し解くことです。
同じ問題や同じような問題を繰り返し解くことで、自分が何を間違えやすいのか、どのように解くのが正しいのかが把握できます。
解き方が確立してパターン化すれば、問題を解くスピードもアップしますよね。
同じミスをしないためには繰り返し学習が欠かせません。
同じミスを繰り返すときの克服法3:ゆっくり丁寧に解く
同じミスを繰り返すときの克服法の3つ目が、ゆっくり丁寧に解くことです。
急いで解こうとすると、ついうっかりミスをしてしまうことがありますよね。
問題を最後まで読まずに間違えたり、筆算を雑に書いて間違たっりすることもあると思います。
ココがポイント
うっかりミスは心がけしだいで、すぐに克服できるミスです。

違い2:質問できる
勉強ができる子の特徴の2つ目が、質問できるところです。
勉強できる子はわからないところがあると、恥ずかしがらずに質問することができます。
「そんな些細なことで?」と思われるようなことでも、気にせず質問できるとそのぶんだけ勉強が前に進みますよね。
学校でも塾でも、先生にも友達にも、質問できる子ほど勉強できる状態に近づくことができます。
ただシャイなお子さんだと、質問する行為もハードルが高いですよね。
そんなお子さんにこそ親御さんのサポートが必要です。
質問できるようになるよりもまずは親のサポート
勉強でわからないことがあったら、お子さんがいつでも質問できる関係を作っておくことは、学習理解を促進するためにも大切です。
調べればわかるようなことを質問されても、お子さんが小さいうちは一緒に調べてあげるなどしておくと、たとえ質問できなくても自分で調べる習慣が身につきます。
とはいえ、質問することはとても重要です。
教室でみんなの前で質問するのが難しい場合でも、連絡帳を使って質問したり、個別に相談して質問の機会をつくることもできます。
友達に質問する場合は、休み時間や放課後などプライベートが保たれている環境で、わからなかったところを聞いてみるといいでしょう。
違い3:語彙力が豊富
勉強ができる子の特徴の3つ目が、語彙力が豊富なところです。
語彙力が豊富だと単語やフレーズの意味を正確に理解できますよね。
そのため話の流れや文脈から意味を推測する必要が少なくなり、話の内容や文章をより深く理解できるようになります。
多様な単語やフレーズも知っていると、間違って解釈することもないので、語彙力が豊富なのはメリットしかありません。
いっぽう語彙力が少ないと、単語やフレーズの意味を理解するのに時間がかかり、話や文章全体の意味を正確に把握するのに苦労します。
理解力を補うために、より多くの文脈情報が必要になるので、間違って解釈するミスも起こりがちです。
では語彙力をつけるにはどんな方法があるのでしょうか。
語彙力を身につける方法1:読書をする
語彙力を身につける方法の1つ目が読書をすることです。
ココがポイント
お子さんに本を読む習慣がない場合は、一緒に興味を引くテーマの本を選んであげるといいでしょう。
低学年のお子さんなら読み聞かせるのもあり。一緒に読み聞かせることで、新しい単語やフレーズを学んでもらいましょう。
語彙力を身につけるためには読書する習慣をつけることが効果的です。
語彙力を身につける方法2:コミュニケーションを増やす
語彙力を身につける方法の2つ目が、コミュニケーションを増やすことです。
日常生活の中でお子さんとのとコミュニケーションを増やすことで、新しい単語やフレーズを教えることができます。
お子さんがが知らない言葉が出てきたら、その意味を説明してあげましょう。
説明しにくい言葉は一緒に意味を調べてあげると、リサーチ力アップにつながって一石二鳥になりますね。
語彙力を身につける方法3:語彙力を鍛えられるアプリを活用する
語彙力を身につける方法の3つ目が、語彙力を鍛えられるアプリを活用することです。
語彙力系のアプリならクイズ形式のものが多く、遊びの延長的な感覚で利用できますよね。
語彙力があるかないかで、同じ授業を受けても理解力が変わってきます。

違い4:1人でも楽しんで遊べる
勉強ができる子の特徴の4つ目が、1人でも楽しんで遊べるところです。
例えば、「1人で本を読む」「1人でジグソーパズルをする」「1人で絵を描く」など。
1人の時間に孤独を感じることなく楽しめるお子さんは、集中力も高いため、勉強ができる傾向にあります。
とはいえ、小学生になって1人遊びばかりしていると、友達がいないのではないか、いじめられてるのではないかなど心配になることもありますよね。
でも1人遊びは集中力が養われたり、たくさんの試行錯誤ができるチャンス。
勉強できる子は集中力が高く、外部からの刺激に左右されず、マイペースで効率的に学ぶことができます。
1人でも楽しんで遊べるお子さんは、いざ勉強に向かったときにも安心です。
1人で遊べない子は集中できる環境作りを
1人でも楽しんで遊べるかどうかは集中力の問題です。
性格的に1人で遊べないお子さんの場合は、勉強するときに集中できる環境を整えてあげるといいでしょう。
静かで落ち着ける部屋であることはもちろん、1日のうちの10分間だけはテレビやスマホを遮断するなど、時間設定も環境作りには大切です。
違い5:家庭学習の習慣がある
勉強ができる子の特徴の5つ目が、家庭学習の習慣があるところです。
大人ならわかってもらえると思いますが、今の状態は良くも悪くも習慣が招いた結果ですよね。。。
例えば、ダイエットがうまくいかないのは食習慣だけではなく、運動する習慣がないことが招いた結果とも言えます。
つまり現時点でお子さんが勉強ができないのは、家庭学習の習慣がなかったことが招いた結果。
まずは1日5分の短い時間からでも構わないので、家庭学習の習慣をつけるようにしましょう。
家庭習慣に質を求めるのはあとからでOK
もちろん家庭学習の習慣があるだけで、宿題の答えを写すためだけ時間を使っているみたいに、中身が伴わない家庭学習だと効果は期待できません。
ただ勉強する時間を習慣的に確保できているなら、家庭学習の質を高める方向で頑張っていくことができますよね。
効率的な家庭学習は授業でやっ間違えた問題の復習になりますが、そこにたどり着くには学習時間という量の確保が欠かせません。
ココがポイント
小学生が家庭学習の習慣をつけるには、親御さんのサポートも欠かせませんが、感情的にならずに勉強を見守ることも大切です。
お子さんが勉強する時間は親御さんも何か勉強してみるなど、まずは一緒に勉強するスタンスで臨んでみてはいかがでしょうか。
勉強ができない子の科目別の克服方法
国語ができない子の克服方法は音読
国語ができない子の克服方法は音読です。
小学生が国語ができないと感じる原因の一つに、文章の理解力や読み書きの技能が不足していることが挙げられます。
実際に音読することの効果には以下のようなものがあります。
音読の効果1:語彙力が向上する
音読の効果の1つ目は、語彙力が向上することです。
音読をするとどんな言葉をわかっていて、どんな言葉がわかっていないのかが明確になります。
例えば、読み方がわからない漢字だは書くことが難しいと思います。
しかし、音読で漢字の読み方がわかるようになれば、次の書ける段階に進めますよね。
また1回目に音読したときに未知だった単語も。2回目の音読では既知の単語へと変わります。
文章表現を繰り返す音読は豊富な言葉が身につくので、語彙力の向上に役立ちます。
音読の効果2:読解力が向上する
音読の効果の2つ目は、読解力が向上することです。
音読のレベルが上がってくると、文章のリズムを感じ取ることができるようになります。
リズム良く文章が読めると記憶力もアップするので、読解力の向上にもつながります。

音読の効果3:全教科に良い影響を与えられる
音読の効果の3つ目は、全教科に良い影響を与えられることです。
音読は国語だけでなく、算数や英語、理科、社会など、あらゆる教科の学習に役立つ能力です。
例えば、算数では問題文を正確に理解し、計算式に落とし込むことが重要です。
音読をすることで問題文を正確に読み取り、意味を理解する力が身につきます。また理科や社会の学習でも文章を正確に読み取り、意味を理解することが必要です。
さらに発音の向上や音の聴き分け能力を養うことで、語学学習にも役立ちます。
英語などの外国語を学習する際には、正確な発音が重要です。また聞き取り力も非常に重要な要素です。音読をすることで、発音や聞き取り力を養い、語学力を向上させることができます。
音読はあらゆる教科の学習に役立つ能力であり、小学生のうちから習慣化することが望ましいと学習方法です。
算数ができない子の克服方法は1桁の足し算と掛け算
算数ができない子の克服方法は1桁の足し算と掛け算です。
算数ができない子はうっかりミスが多い傾向にあります。
うっかりミスで多いのが1桁の足し算と掛け算。
1桁の足し算がしっかりできるようになれば、その裏返しとなる引き算のチカラも自然と上がります。
1桁の掛け算も同様です。1桁の掛け算がしっかりできるようになれば、割り算はその裏返し。
算数ができない子がまずやるべきは、1桁の足し算と掛け算をミスなくやることです。
勉強できる子とできない子の違いに関する誤解
誤解1:頭がいいから勉強できるわけではない
頭がいいから勉強できるわけではないことは、文部科学省がやった勉強ができる子と親の関係への調査でも明らかになっています。
持って生まれた頭の良さだけではない要因には、どんなものがあるのでしょうか。
要因1:学びたい意欲がある
勉強ができる子の頭の良さだけではない要因1つ目が、学びたい意欲があることです。
子どもが学びたいと思う意欲は、勉強へのモチベーションになります。
特に好きなことに取り組んでいる時の子どもの集中力は半端ないですよね。
勉強にもゲームやクイズなどの遊び要素を取り入れながら、子どもの学びたい意欲を高めていきたいところです。
要因2:勉強する環境が整っている
勉強ができる子の頭の良さだけではない要因2つ目が、勉強する環境が整っていることです。
家庭や学校の環境が支持的であれば、子どもたちは学びやすく学力にも好影響を与えられます。
支持的であるというのは
- 学校外教育支出が多い
- 子どもを決まった時刻に寝かせるようにしている
- 毎日子供に朝食を食べさせている
- 子どもと読んだ本の感想を話し合ったりしている
- 普段,子どもの勉強をみている
など、家庭環境で言えばこのようなイメージです。
子どもが過ごす環境は、彼らの学習と成長に大きな影響を与えます。
まずはできることからしっかりと取り組んでいきましょう。
要因3:適切な学習スタイルでやる
勉強ができる子の頭の良さだけではない要因3つ目が、適切な学習スタイルでやることです。
子どもは学習スタイルスタイルによって、合う合わないがあります。
例えば、視覚的な学習方法が得意な子もいれば、音声的な学習方法が得意な子もいます。
そのため子どもに合った学習スタイルをを見つけてあげることが重要です。
誤解2:勉強できる子が優秀なわけではない
勉強できる子は優秀であるという誤解も意外と多いですよね。
ただ勉強ができる子が優秀であるとは限りません。というのも優秀な人材は、勉強じゃない能力を持っていることが多いです。
大人になる過程で勉強以外にも磨いておきたい能力は以下の3つです。
勉強以外に磨いておきたい能力1:コミュニケーション能力
勉強以外に磨いておきたい能力の1つ目が、コミュニケーション能力です。
優秀な人材は単に勉強ができるだけでなく、他の人々と良好な関係を築くことができます。
リーダーシップや協調性なども、コミュニケーション能力に含まれます。
勉強以外に磨いておきたい能力2:創造性や発想力
勉強以外に磨いておきたい能力の2つ目が、創造性や発想力です。
優秀な人材は独創的なアイデアを生み出し、問題に対して創造的な解決策を見つけることができますよね。
創造性や発想力を養うには
- 実体験をたくさん積ませる
- 子どもに肯定的に接する
- 常に学ぶ姿勢を持つ
など、子どもの創造性や発想力を養うサポートで、親ができることと言えばこんな感じになると思います。
誤解3:勉強できない子が劣等生なわけではない
勉強できない子が劣等生であるとは限りません。
勉強に向いている子と向いていない子がいることは事実ですが、勉強が苦手な子でも、得意な分野や特技を持っていたり、社交的でコミュニケーション能力に長けている場合もあります。
子どもたちはそれぞれに得意不得意があり、それぞれの個性や才能を活かせる環境を整えることが大切です。
今は勉強できない子でも、学習能力を向上させることはできます。
勉強に集中するための環境を整えたり、適切な学習スタイルを見つけることで好転することもあります。
子どもが勉強できないと親がイライラすることもあると思います。ただ親がイライラすると、子どもの自尊心や自信が低下する原因になることにつながります。
また子どもが勉強に苦手意識を持ち、勉強に対するモチベーションが低下してしまう可能性もあります。
子どもの成績が悪いときには、親は冷静に対処し優しく接することが大切です。
子どもに対してできたことや頑張ったことを認め、成績が伸びなかった原因や改善策を一緒に考えることが重要です。
まずはお子さんが達成感を感じることができるように、小さな進歩や成果を認めることから始めてみてはいかがでしょうか。